小説「仏教のながれ1」その2

 そんなこともありお釈迦様はもっとやさしい身近なところから譬喩(ひゆ)を用いて仏教の教えを説くことにしました。いわゆる方便(ほうべん)を用いてたくみに説きました。そこには地獄という怖い話しや極楽というみんなが望むような話しもありました。そうして仏教を信じる人々が徐々に増えて行きました。
 お釈迦様は決して山谷にこもっていたのではありません。お釈迦様は、病人のところへも、貧乏人のところへも、お金持ちのところへも、困っている人々のところへも分け隔てなく訪ね歩き、その人に寄り添って仏教を説いてまわりました。こうして釈迦教団として大きく仏教は広がりました。(続く)

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