小説「仏教のながれ2」その19

 真言密教は、大日経、金剛頂経のお釈迦様の経文ではありますが、お釈迦様の成道から42年間に説いた教えであり、お釈迦様が説いている未だ真実をあらわしていない仮りの教えでありますから成仏する道理はありません。道理に合わなければ現実の生活が良くなるはずもありません。

 また、現在は新たな手法として洗脳の技術もあります。そこにはお釈迦様の経文など必要なく、道理も必要なく、社会から隔離して情報を遮断することにより簡単に洗脳状態にすることが可能であります。教団施設などの閉鎖施設に閉じ込め社会と隔絶させるような宗教、スピリチュアルなどは危険そのものと断じざるを得ません。

 平成に入って間もないころ、自己申告で空中浮揚し最終解脱者だという教祖が現れ、人を拉致して殺し、地下鉄でサリンを撒き散らし多くの被害者を出した歴史的事件もありました。

 お釈迦様がこのような状況を観られたならば「たぶらかされないように。だまされないように」とご心配されるのではないかと推測いたします。(続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA