小説「仏教のながれ6」その1

 南無妙法蓮華経は羅什三蔵(らじゅうさんぞう)が漢訳した「妙法蓮華経」に単に「南無」をつけたというわけではありません。日蓮大聖人が弟子にされた法華経の講義を日興上人が筆録された「御義口伝(おんぎくでん)」が残されています。そちらの最初のほうに南無妙法蓮華経について詳しいので必要であればご参照ください。

 さて、日蓮大聖人は佐渡へ流罪されても、念仏者らが大聖人を亡き者にしようと佐渡へ渡ってきます。佐渡国の守護である本間重連(ほんましげつら)に制止され、法論対決をしました。もちろん、大聖人はことごとく論破されました(塚原問答)。

 竜の口の法難から150日後の2月、北条一門の内乱が起こり、鎌倉と京都で戦闘が行われました(二月騒動)。大聖人が予言された自界叛逆難(内乱)が発生したのです。

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