ひとりごと「初めての本」

 父も母も低学歴で本を読む習慣がなく、家には私の教科書以外に本はなかった。生活するのに精一杯の家計であったと思う。ある日、母は小学生の私のために本を買ってくれた。その本は毎月配布される本で「科学大観」という。毎月届くのが楽しみであった。その本を私は何回も何回も読んだ。それが一年ぐらい続いたと思う。本の代金は母が内職で得たお金から支払われた。その後、中学生になって図書館を知り、高校の時は小説にのめり込んだ。いつか俺も小説を書きたいと希望を持った。優しかった亡き母に感謝!

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