映画「ココ・アヴァン・シャネル」Coco avant Chanel

仏語→字幕 主演: オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールブールド

  きのうもフランス語だったのにきょうもフランス語だ。フランス語の響きは耳に心地いい。直接理解できたらもっといいのだけれど字幕に感謝しています。彼女の芯の強さと志しの高さに感嘆する。

  さて、私自身の人生を振り返って何か忘れているものがあるような気がする。映画を観ていてココ・シャネルと向き合い相対的に私に欠けているもの。これ以上書くと自分が惨めになりそうで不安になる何か。ココは大成功し、自分はなにもないということではない。自らの可能性への挑戦→まだ道半ばである。人生の半ばを過ぎても可能性はある。挑戦を諦めたり、現状に安住してしまうことをおそれている。

映画「シェルブールの雨傘」Les Parapluies de Cherbourg

仏語→字幕 出演: カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォ

  映画音楽の特集には必ず入っている同名の曲。美しい旋律に心が揺さぶられる。ところが今までこの映画を観るチャンスに恵まれなかった。この映画はミュージカルで、ミシェル・ルグランが音楽を担当しているとのこと、どうりでいい音楽なわけだ。

  映画の内容について→カトリーヌ・ドヌーヴの出世作となった作品であるが、ドヌーヴが演じたジュヌヴィエーヴの裏切りにどうも私が男性であるせいか共感できない。もちろん、結婚の約束をしたけれど彼女が2年間待たなければならないというのは辛いことではある。エピローグでホッとした男性は多いと思う。ともかく「シェルブールの雨傘」の曲は何度聴いてもいい。

映画「コーヒーをめぐる冒険」Oh Boy

ドイツ語→字幕 主演: トム・シリング、フリーデリッケ・ケンプター、マルク・ホーゼマン

  きょうもドイツ語ですみません。日本語の映画の題名に惹かれて選択したらドイツ映画だった。コーヒーをキーワードにして映画を作ってしまうところが、いかにもドイツ映画らしい。しかも2012年製作にもかかわらず私の好きなモノクロ映画である。ただ、モノクロ映画なのに私は時々カラーに見える。特に花々は綺麗な色で咲いている。私の脳が勝手に想像してるのだろう。ところで、この映画のジャンルがコメディとあったのだが、私にはちっともコメディではなくむしろシリアスにしか捉えられなかった。

  この映画の舞台はベルリンの街である。しかもフリードリッヒシュトラーセ駅が映し出された。もう何十年も前に私はこの駅を訪れている。懐かしくもあり嫌な思い出もある。映画の中で老人が言った「(ベルリンを)少しの間離れていた、60年前」。私は一人つぶやく「この駅を通って西ベルリンから東ベルリンに入った」。