映画「神様のカルテ」

主演:櫻井翔、宮崎あおい、要潤
 医者嫌いなのにまたお医者さんの映画を観てしまいました。医療の現場を見ているとよく頑張っているなあと尊敬してしまいます。また、現場と理想の狭間で悩むところは共感いたします。
 この映画は現役医師の作家、夏川草介のベストセラー作品だそうです。現実の医師が映画のように人間的に患者に最後まで付き添うというのは無理でしょう。夏川さんはどんな意図でこの小説を書かれたのでしょうね。きいてみたい気がします。
 ともかく、現場で奮闘している医師に敬意を表します。しかし、私の医者嫌いは変わりません。

朗読「杜子春」

 芥川龍之介の作品です。4月に入りました。「4月1日」と書いて「わたぬき」と読むそうです。この日は着物から綿を抜くのでそう読むのだと着物の先生が言ってました。春になったということですかね。

 最近、睡眠前にベッドの横に置いたiPadで朗読を楽しんでいます。寝付きが悪いので寝入ることはありません。「杜子春」は以前に読んだような、読んでないような曖昧な記憶です。昨晩は窪田等さんの朗読を聴いていました。物語の展開に感動し、とてもいい気分で眠ることができました。
 子供のころ、母に物語を話してもらって眠りについたように記憶しています。また、子供にせがまれて本を読んであげていたことも思い出します。同じ本を何回も読まされるのは少し苦痛でしたが、いま思えば子供との楽しいひと時でした。そんなことが記憶にあるのでしょうか、朗読を聴いて眠りに入るというのはいいものですね。

独り言「戦争」

 ロシアとウクライナの戦争、テレビや新聞からの報道に胸が締め付けられる思いで投稿する気が失せていました。
 20世紀から21世紀になったというのに戦争は終わらない。難民がたくさん出ていること残念というか悲しくなります。今朝の新聞記事には、女性や子供を含むウクライナの住民が、強制的にロシア国内に連れ去られているとありました。1945年8月15日の終戦直後、ソ連は満州にいた60万人の日本人を拉致してシベリアに移送し強制労働させたことを想起させます。
 私の母は1945年8月9日に満州にいました。この日、ソ連は日ソ中立条約(1946年4月25日まで有効)を破棄し、三方面から175万の軍隊で満州に侵攻して来ました。満州は、ソ連兵による掠奪、暴行、強姦がはびこる地獄と化しました。戦後生まれの私はこの惨劇に強い怒りを覚え20世紀の記憶として繰り返さない決意を込め本にして出版しました。
 ともかく、強制移動されたウクライナの住民に対する非人道的な行為のないことを祈ります。
 さて、戦争の悲劇としてソフィア・ローレン主演の映画「ひまわり」を思い出します。この映画の中で何処までも続くひまわり畑が美しく印象に残っています。このひまわり畑の撮影地が奇しくもウクライナということでした。この映画のテーマ曲はヘンリー・マンシーニの作品で強く印象に残っています。
 もう一つ、カトリーヌ・ドヌーブ主演の映画「シェルブールの雨傘」。こちらもアルジェリア戦争で彼に徴兵令状がきて引き裂かれます。こちらの映画のテーマ曲はミシェル・ルグランの作品で旋律が耳から離れません。
 ウクライナ戦争の報道に接するたびに、「ひまわり」や「シェルブールの雨傘」の曲が頭の中で奏でられ、哀しみを増しながら怒りが込み上げてきます。