独り言「戦争」

 ロシアとウクライナの戦争、テレビや新聞からの報道に胸が締め付けられる思いで投稿する気が失せていました。
 20世紀から21世紀になったというのに戦争は終わらない。難民がたくさん出ていること残念というか悲しくなります。今朝の新聞記事には、女性や子供を含むウクライナの住民が、強制的にロシア国内に連れ去られているとありました。1945年8月15日の終戦直後、ソ連は満州にいた60万人の日本人を拉致してシベリアに移送し強制労働させたことを想起させます。
 私の母は1945年8月9日に満州にいました。この日、ソ連は日ソ中立条約(1946年4月25日まで有効)を破棄し、三方面から175万の軍隊で満州に侵攻して来ました。満州は、ソ連兵による掠奪、暴行、強姦がはびこる地獄と化しました。戦後生まれの私はこの惨劇に強い怒りを覚え20世紀の記憶として繰り返さない決意を込め本にして出版しました。
 ともかく、強制移動されたウクライナの住民に対する非人道的な行為のないことを祈ります。
 さて、戦争の悲劇としてソフィア・ローレン主演の映画「ひまわり」を思い出します。この映画の中で何処までも続くひまわり畑が美しく印象に残っています。このひまわり畑の撮影地が奇しくもウクライナということでした。この映画のテーマ曲はヘンリー・マンシーニの作品で強く印象に残っています。
 もう一つ、カトリーヌ・ドヌーブ主演の映画「シェルブールの雨傘」。こちらもアルジェリア戦争で彼に徴兵令状がきて引き裂かれます。こちらの映画のテーマ曲はミシェル・ルグランの作品で旋律が耳から離れません。
 ウクライナ戦争の報道に接するたびに、「ひまわり」や「シェルブールの雨傘」の曲が頭の中で奏でられ、哀しみを増しながら怒りが込み上げてきます。

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