小説「仏教のながれ1」その1

 お釈迦様は苦行を含めた数々の修行の末、菩提樹の下で悟りの境地を開かれました。それはそれまでのバラモン階級を中心としたバラモン教とは全く異なりカースト制度という厳しい身分の差別をなくした仏教という教えでした。お釈迦様は悟られた教えを身近な人々に説き始めました。人々は一体どんな教えかと興味津々教えを請いました。

 お釈迦様は喜んで人々に教えを説きました。ところが人々はその教えが難しくて一人去り、二人去り、みんなにその教えはなかなか受け入れられませんでした。それでも弟子ができ、弟子たちはお釈迦様の説く尊い教えを暗誦(あんじゅ)してゆきました。弟子たちは「如是我聞」と言って「かくのごときをわれ聞きき」としてお釈迦様の教えを伝えてゆきました。(続く)

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