小説「仏教のながれ1」その6

 また、お釈迦様は以前に説かれた大集経で滅後の仏教の様子を五百年ずつ五つの時期に区分されています。「我が滅後に於いて…」と説き始め、お釈迦様が入滅して五百歳と五百歳を合わせた千年を正法時代、次の五百歳と五百歳を合わせた千年を像法時代とし、そのあとの時代を末法とされました。末法の始めを「後の五百歳(のちのごひゃくさい)」とされ、後の五百歳には「白法隠没(びゃくほうおんもつ)」するとされました。つまりお釈迦様の法が隠れ没するということです。すなわち、末法に入ると僧は戒律を守らず、争いばかり起こして邪見がはびこり、お釈迦様の法の力がなくなると説かれました。
(「仏教のながれ2」に続く)
[この物語は宗教家でもない宗教学者でもないただの小説家が書くフィクションであります。参考文献はこの物語が完結した時にまとめて掲載いたします]

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