小説「仏教のながれ3」その7

 「このとき、天は、曼陀羅華(まんだらけ)、魔訶曼陀羅華、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、魔訶曼珠沙華の花を雨と降らせて、それらがお釈迦様の上、および多くの大勢のもののうえに散りかかり、そして、お釈迦様の世界はひろく六種に震動しました」また「そのとき、お釈迦様は、眉間のところにある巻き毛から、光を放って、東方の一万八千の世界を照らされました」

 この多くの大勢を集め、花を雨と降らせ、大地を震動させたのはお釈迦様でございます。お釈迦様はゼロ・ポイント・フィールドから情報を取り出したと思われます。つまり、ゼロ・ポイント・フィールドには、この宇宙の過去、現在、未来のすべての出来事が「波動」としてホログラム構造で記録されています。これにより、ほぼ無限に近い膨大な情報を記録しています。「ホログラムとは映画『スター・ウォーズ』で主人公ルーク・スカイウォーカーの前に、レイヤ姫が、小さな投影機から三次元の立体映像として浮かび上がるシーンがあるが、あれがホログラムである(運気を磨く85頁)」

 お釈迦様はゼロ・ポイント・フィールドから取り出した情報を用いて霊鷲山で三次元の立体映像として浮かび上がせたのです。多くの大勢を集め、花を雨と降らせ、大地を震動させるのは簡単なことです。なお、上述しました「東方の一万八千の世界を照らされた」という「東方」とは過去のことです。ちなみに「西方」とは未来のことです。

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