小説「仏教のながれ4」その1

 ここで、「一念三千(いちねんさんぜん)」について紹介させていただきます。「魔訶止観(まかしかん)」は仏道修行という仏教にとって最も重要な立場から天台大師が法華経を理論的にまとめ解釈したものです。

 「魔訶止観」の現代語訳(「一念三千とは何か」菅野博史著)「一念三千の表明 そもそも一心には十の法界を具(そな)えており、一つの法界にはさらに十の法界を具えており、百の法界となる。一つの法界に三十種の世間を具えているので、百の法界は三千種の世間を具えていることになる。この三千種の世間は一念心(一瞬の心)にある。心がなければそれまでのことであるが、少しでも心があれば、すぐに三千種の世間を具える」と解釈されています。

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