小説「仏教のながれ6」その6

 また、大聖人のあらわされた一生成仏抄には、鏡を例えにして、暗く曇った鏡も磨(みが)けば玉のようによく見えるようになる。我々凡夫の生命は「深く信心をおこして日夜朝暮に又おこたらず磨くべし何様(いかよう)にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱えたてまつるをこれをみがくとは云うなり」と毎日、朝晩、自身の生命を南無妙法蓮華経と唱えて磨いていきなさいと励まされています。

 さらに、諸法実相抄で「いかにも今度・信心をいたして法華経の行者にてとをり、日蓮が一門となりとをしたもうべし、日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」と、日蓮大聖人のお心のまま弘教するならば地涌の菩薩であろうと弟子を励まされています。

 弘安5年(1282年)10月13日、日蓮大聖人は法華経の行者として生き抜かれた61歳の尊い生涯を終えられました。

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