大聖人御入滅後、日興上人はただ一人、大聖人の広宣流布(こうせんるふ)の精神と行動を受け継がれました。広宣流布とは、仏法を広く宣(の)ベ流布することで、つまり広く弘教することです。お釈迦様の法華経の中にこの言葉が出てきます。
また、日興上人は、日蓮大聖人が書き残された遺文(いぶん)、書状などを集めて後世のために御書(ごしょ)として残されました。さらに、日興上人は御書に書かれている通りに弘教し、弟子もそのように育成されました。お釈迦様の「法に依って、人によらざれ」の通り、厳格に御書を根本とされました。
以来、日興上人から代々の法主(ほっす)に受け継がれました。なお、日蓮大聖人が顕(あらわ)された御本尊を書写するのは法主(管長、貫首ともいう)のみがなされることになっています。書写された御本尊は各家庭に安置され、基本的に各家庭で朝晩、南無妙法蓮華経と唱えられます。