小説「仏教のながれ6」その8

 立宗(1253年)から675年が過ぎ700年が直前のころのことです。

 昭和3年(1928年)、日蓮大聖人の仏法を継承した日興上人の流れをくむ日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)に入信した師弟がいました。牧口常三郎と戸田城外です。

 昭和5年(1930年)、創価教育学会が牧口会長と戸田理事長とで日蓮正宗の在家団体として創立されました。

 昭和16年(1941年)、大東亜戦争が始まって軍部政府は戦争遂行(すいこう)のため国家神道による思想統制から神札(かみふだ)を国民に強要してきました。

 昭和18年(1943年)6月、日蓮正宗の法主から創価教育学会も神札を受け取るようにしてはどうかと言われました。この日蓮正宗の態度は軍部政府からの権力の弾圧を恐れたもので、謗法(法華経をそしる)容認の行為であります。これは明らかに日蓮大聖人、日興上人の教えに背(そむ)くものです。これに対して牧口会長、戸田理事長は神札の受け取りを断固として拒否しました。

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